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あしあと

    ちかい、人とヒト

    インタビュー16・子育て応援隊かわにし

    川西町の子どもたちやお母さんとつながって、
    地域みんなで楽しく子育てする。

    インタビューの様子

    ― 子育て応援隊 かわにし WAKU・WAKU+1(以下、応援隊)を結成された経緯は?
    岡本さん:スタートは川西町教育委員会からの募集です。子どもたちやお母さんたちと地域の人がつながって、みんなで子育てしていくための応援隊を結成するということで3回の養成講座と座談会がありました。
    棚田さん:私も募集のチラシを見て応援隊を知りました。
    鍜冶田さん:メンバー全員が募集に応募したわけではなくて、活動していく中で声をかけたり、かけられたりして増えていきました。現在は20人くらいの隊員がいます。
    ― 老若男女、幅広い層のメンバーがいらっしゃいますね。
    堀さん:年配男性グループは小学生を対象とした「放課後子ども学習会」の学習支援員。支援員をやっている中で、子どもと親がふれあえる場の必要性を感じていたので、喜んで参加させてもらいました。
    松村(定)さん:私たち夫婦は発達障害のある子どもたちをサポートする「川西町LD研究会」を運営しています。そこで培ってきたイベント開催の経験を活かせるし、多様な個性を持った子どもたちの居場所づくりにもつながると思いました。
    松村(寿)さん:川西町には「子育て支援センター」があって、私はそこの子育てサポーターでもあります。この応援隊には、別の場所で子育てのお手伝いをしてきた人がたくさんいます。
    井村さん:私もいろんな団体に顔を出しています。世代の違う方と交流できて教えてもらえることが多いですし、何より子どもと一緒になって遊ぶのが好きなんです。
    伊藤さん:私もそう。子どもたちと遊ぶのは楽しいですから。
    菰口さん:子どもたちを遊ばせるのではなくてね、一緒に遊んで喜びたいんですよ。
    ― みなさん、それぞれ熱い想いを持って参加されているのですね。
    佐々木さん:2人の子どもがいるのですが、上の子が幼稚園に入るまで子育てを大変に感じることもあって…。そのときに地域の方々に助けていただけたので、次は自分が支援する側になりたいと思いました。
    竹村さん:私は子育てが終わっている世代なのですが、この応援隊を通して普段知り合えない若い世代の方と知り合えるのが嬉しいですね。

    子どもだけでなく、お母さんも
    「ほっこりできる場」をつくりたい。

    インタビューの様子

    ― 応援隊で交流イベントを企画されているとか。
    鍜冶田さん:これまでに3回、川西文化会館の木育ひろばで開催しました。最初は「プラレール広場」や「えほんのひろば」。半分のスペースにプラレールをつなげて、残り半分に絵本をぐるりと並べました。
    岡本さん:こんなに広い場所でプラレール遊びをする機会はないので、子どもたちは大喜び。子どもスタッフを募集して、年長さんが小さい子のお世話をする光景も見られました。
    棚田さん:子どもたちが遊んでいる間、お母さんにもくつろいでもらおうとハンドリフレを実施しました。おしゃれなピアスやイヤリングがつくれるアクセサリーづくりも好評です。
    ― お母さんも楽しめるのがいいですね! イベント内容はどう決めているのですか?
    鍜冶田さん:みんなで話し合って決めます。この応援隊では、お母さんも子どもも「ほっこりできる場」をつくりたいと考えています。それを実現するためにも、自分たちができることを、自分たちも楽しみながらゆっくりとやっています。
    堀さん:木育ひろばという、町のみんなが集まれる場所があるのもいい。奈良県の天然木を使った広場で子どもも大人も一緒に楽しめるから、あたたかみのある川西町ならではのイベントができます。
    鍜冶田さん:私たちがママだけのチームだったら、学習につながるイベントをしたと思います。でも、ここのみなさんは遊ばせようとしてくれます。
    菰口さん:子どもたちに “わんぱく”を体験させたいんですよ。 都会ではできない、川西町だからこそできる健全なわんぱく遊びをね。
    井村さん:実際に体験したことは忘れませんから、川西町の遊びとして受け継がれていくのではないでしょうか。

    「大人と子どもがちかい町」を
    つくっていきたい。

    インタビューの様子

    ― 川西町は人と人がつながりやすい環境なのですか?
    竹村さん:「ちかい町」ですから。家や施設との距離が近いし、人も近い。
    松村(寿)さん:小さい町ですが、小さいからこそ子どもたちが大きくなっていく姿を見られるし、お母さんが大変なときも声をかけやすいです。
    鍜冶田さん:家庭の中だけで子育てをしていると、周りが見えにくくなることもあります。私も子育て中で不安になったりするのですが、ここで相談すると「そんなの気にしなくていい」と言ってもらえたりするのでラクになれます。
    井村さん:子どもの笑顔のためにがんばっているお母さんではなくて、お母さんの笑顔を見て子どもが笑顔になれるつながりをつくりたいんです。
    鍜冶田さん:私たちもいずれは子育て卒業組になります。そうなっても応援隊が続いていれば、次の子育てをしているお母さんを支援できます。
    井村さん:川西町のみんながつながって、地域全体で子どもを育てていけたらいいですね!
    伊藤さん:今の子どもたちは自分の家族しか大人を知らなかったりします。でも、私みたいな地元のおっちゃんと話す機会があるとつながりが広がっていくし、町で出会ったらあいさつできるようにもなる。いい町、ちかい町、川西町ですから、「大人と子どもがちかい町」もつくっていきたいですね。