―ご主人は子どもの頃から川西町で暮らしておられるそうですが、川西町の魅力は何でしょうか？
ご主人：自分にとっては“ちっちゃい”ことが良いんです！町を歩けば知ってる人がいっぱいいて、何気ない会話ができることが私にとっての“ええ町”です。大きい市や町だとこうはいかないでしょ？小さなコミュニティーでもその地域の中で協力できる人たちがたくさんいて、その人達と強く繋がっていることが大事だと思っています。特に大震災を見聞きしてからはよりその気持ちは強くなりました。
―現在「さくら祭り実行委員会」のリーダーをされているそうですが、仕事をしながらの活動は大変じゃないですか？
ご主人：実は20代の時に仕事の都合で別の町で暮らしていたのですが、そこで青年団の活動をする機会がありました。大変なこともたくさんありましたが、活動を通じてたくさんの人と知り合って、めちゃくちゃ楽しかったんです。その時の経験が今の原動力といえます。年齢も育ってきた環境もバラバラの人間が町のために集まって頑張ってくれているのが嬉しいですし、地域の人の繋がりが強くなれば町にとっても良いことずくめ！自分がきっかけになって周りの人たちの輪が広がるのであれば喜んでリーダーでも何でもします。色んな取り組み、イベントは人と人をくっつける“接着剤”だと思っています。

－奥様は結婚して川西町に来られたそうですが、川西町のイメージはいかがでしたか？
奥様：私は関東の大きな町の出身で、最初この町に来た時は確かに小さいなぁと思いましたが、それよりも役場が一町民の意見を聞いてくれたり、相談にのってもらえることに一番驚きました。私はそれまでは特に趣味もなかったので、この町に来てから何か始めたいなとずっと思っていました。その中の一つが和太鼓でした。でもどこでどうやって始めていいのかわからなかったので、川西町の教育委員会に相談に行ったところ、快く相談にのってくれました。その時のアドバイスを元に活動を続けていたところ、川西町から太鼓を買ってもらえることになったんです！そこからどんどん活動が広がり、自分たちの太鼓サークルから派生して今では6・7チーム100名ほどの大きなグループになり、毎年恒例のコンサートは今年で12回目を迎えるまでになりました。
―すごいですね！
奥様：確かに最初の頃は大変でしたけど、周りのママ友や近所の人たちや、役所の人たちもすごく親身になってくれましたし、周りの人たちのサポートもあって楽しく続けてこれました。一緒にやってきた皆に感謝していますし、こういう活動ができたのも川西町ならではの“近さ”があってこそだと思います。
―今後の目標はありますか？
奥様：この和太鼓クラブをもっと大きなものにして、「川西町＝和太鼓の町」にしていきたいです！

―お二人のそのバイタリティはどこから来るのでしょうか？
奥様：やっぱり楽しい、これをやりたいって思う気持ちでしょうか。
ご主人：周りで頑張ってる青年団の姿を見ていると、自分も頑張らなあかんなって思いますし、みんなで一つの目標に向かって動くことで、どんどん繋がりが広がるのが楽しいなぁって思いますね。しかもこちらが声を上げれば役場の人も動いてくれますし、こんなに行政を巻き込んで自分たちで何かできるのって、小さい川西町の大きい魅力じゃないですかね(笑)
―みんなで一緒に何かをするのって楽しそうですね
ご主人：そうなんです！活動を通じて気持ちが通じ合った時は嬉しいですし、みんなで一つの事をやり遂げる 達成感は格別ですね。
奥様：目標があるから頑張れますし、みんなでやるからより楽しさも倍増しますね。先ほども話しましたが、自分たちのやりたいことができるのも小さい町だからこそですし、そういった意味でも川西町にはまだまだ可能性があると思います。
ご主人：人と関わるおもしろさ、人のあたたかみ、町づくりに参加できるのは川西町の魅力だと思います。ですが、まだまだその楽しさに気づけていない人も多いと思うので、僕と同年代はもちろん、若い世代にももっともっと広めていきたいですね。これからも川西町に対する熱い想いを持った人と一緒に、この町をもっともっと魅力的な町にしていきたいし、そんな仲間が集まれば何かできるような気がしてます(笑)