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あしあと

    ちかい、人とヒト

    インタビュー05・川西スポーツクラブ

    県内屈指のクラブ数を誇る川スポ。
    今では町外からの参加も増えています。

    インタビューの様子

    ―川西スポーツクラブ(川スポ)の設立経緯を教えてください。
    福山さん:文科省の地域型スポーツクラブ推進の一環からはじまり、3年間の準備期間を経て今年で10年目になります。川西町中央体育館を中心に、スポーツクラブを作ろうというのがはじまりでした。
    柳林さん:私も発足の頃からボランティアとして関わってきましたが、準備段階からずっと携わってくださる方もおられます。7年前にはNPO法人の資格を取得し、川西町の指定管理者としてこの体育館などの管理をしています。川スポに入っていた子ども達がアルバイトで来てくれたり、お手伝いをしてくれたりと、横のつながりがどんどん増えてきたように思います。
    ―スポーツ教室はたくさんあるのですか?参加者数はどれくらいですか?
    柳林さん:今は24教室です。川西町内の会員数は約730人で、町在住の小学生の加入率は約4割あります。町外から来られている方もたくさんいます。
    深澤さん:県内でも屈指の教室数があるので、楽しそうと興味を持って来られる方がほとんどです。

    大人も子ども、シニア世代も、
    みんなが一つになって楽しんでいます。

    インタビューの様子

    -川スポの魅力ってどんなところですか?
    福山さん:まず、参加費用が安い!それが一番大切でしょ(笑)。
    柳林さん:費用の安さもですが、20以上の教室数がある団体は全国でも珍しいようで、世代を超えて、いろんな人が気軽に参加できることも魅力なんだと思います。
    ―教えてくださる方も川西町の方ですか?
    福山さん:ほとんどが町内の方で、ボランティアです。
    山下さん:私は自分もやりながら、バレーボールを教えています。
    白馬さん:僕は川西町出身ですが、寺で住職をしながら野球を教えています(笑)。
    ―本当にいろんな方が参加し、携わっておられるんですね。皆さんはどんな思いで関わっていらっしゃるのですか?また、関わることの楽しさってどんなところですか?
    福山さん:川西町が一つになって、誰もが楽しく集まれる場になればいいなと思っています。
    白馬さん:町の方々とコミュニケーションが取れて、自分の好きな野球もコーチとして入らせてもらったり、一緒に地域の中で活動できるのが楽しい。
    柳林さん:今まで関わったことのない人との関わりが増えたことで、新しい友達も増えました。どこ行っても知り合いに会うようになりましたけど(笑)。小さいお子さんとも関わりで、子どもたちが成長していくのを見られるのも嬉しいですね。
    ―実際に子どもの頃に川スポに通っていた村田さんは、今はスタッフとしてお手伝いをされていますが、昔と今では何か心境の変化はありますか?
    村田さん:子どもの頃に通っていた時は単にスポーツを楽しみに来るという考えでしたが、大人になった今は、いろんな人とスポーツを通して関わることで、自分が成長できる場所だったんだなと実感しています。親とは違う大人が関わってくれ、何気ない会話から学べることもたくさんありました。

    テーマは「多世代・多目的・多種目」。
    どんな人がどんな目的で何を楽しんでも良いんです!

    インタビューの様子

    ―今後、川スポが目指すものは?
    福山さん:皆さんが気楽に集まってくれる場所として、川スポが存在し続けることです。
    深澤さん:川スポのテーマは「多世代・多目的・多種目」です。いろんな世代の人が、いろんな目的を持って、いろんな種類のスポーツを楽しんで、自分に合ったものを選んでもらう。川スポでの運動を続けていく中で、川西町に関わってくれたら嬉しいんです。僕らの活動って1年、2年後に結果が出るものじゃないですから。
    山下さん:私の子どもたちも小学校から川スポに通っていて、今大学生の娘が理学療法士を目指しています。いずれは資格を活かして、川スポに関わっていきたいと言ってます。
    福山さん:二世代、三世代とファミリーで関わっている方が多いんです。もちろん、川スポを応援してださるボランティアの方たちの存在も大きい。ボランティアの方が楽しんでくれるように僕らも努力しサポートしているんですが、実際は自然に楽しんでくれているので助かっています(笑)。
    柳林さん:川スポ主催でスポーツカーニバルといった大きなイベントも毎年開催していますが、夏休みには小学生向けに防災キャンプも行っています。避難所である体育館に泊まって防災を学ぶのですが、先ほどのテーマにあった多目的という取り組みの一つを、こういった形でも行っています。
    深澤さん:僕らが子どもの頃は当たり前のようにここで野球やサッカーをしていたけど、今はそれができない時代になっている。当たり前にできたことを次世代に渡していくのが、僕らの使命だと思っています。
    福山さん:この小さな町でこれだけのスポーツ環境が整っているのは、本当にスゴイと思う。ビジネスではなく、我が子を育むような思いで関わる人たちが集まってくれている。
    柳林さん:子どもだけじゃなく、それを見守る大人もいつの間にか一緒になって楽しめる。そこでまた、大人のコミュニテイーが生まれる。結局、みんなが楽しめる環境になるからやめられないんですね(笑)。